間違っていませんか?鍵が回らない時の潤滑剤の使い方

鍵が回らない!との連絡を受けて、現場に急行すると、潤滑剤を注すだけで直って、よかったよかったとなる事がよくあります。
そういった事が多いせいか、最近は、「潤滑剤を注したけど、鍵が回らない」と連絡を頂くことも増えてきました。

現場に向かうと鍵専用の潤滑剤ではなく、クレ556などに代表されるような「潤滑油」を使っている事がよくあります。
クレ556の説明文には、
●あらゆる金属の防錆。あらゆる可動部の潤滑。電気系統の除湿・防湿。電気接点の清浄など、さまざまな用途ですぐれた性能を発揮します。
●強い浸透力で金属表面の水分を置換し、薄い被膜を形成することで、すぐれた潤滑性と防錆性を発揮します。
と、ありますが、こと鍵に関しては、かえってシリンダー内の埃や鍵の使用によって発生した金属粉を固めてしまい、余計に動作を悪くしてしまう事があります。

また、鍵専用の潤滑剤を使っている場合でも、鍵穴から溢れるくらい必要以上にかけたため、同じく動作不良となっている場合があります。

鍵専用潤滑剤の間違った使用方法

鍵専用潤滑剤の間違った使用方法。
鍵穴に直接かけている。

鍵の方に少量、潤滑剤をかけます。

鍵の方に少量、潤滑剤をかけます。

潤滑剤をかけた鍵

潤滑剤をかけた鍵を、ゆっくりと鍵穴に挿入し、なじませます。

シリンダー分解清掃

潤滑剤をかけても、直らなかった場合は、シリンダー分解清掃を行うと直ります。